2018年08月01日

「脈なんか、見てただけの俺にはわかんねーよ!!」

「脈なんか、見てただけの俺にはわかんねーよ!!」「あぁ!!んだコラ!!!ワーワー喚いて、女みてえに騒いでんじゃねーよ!!」「誰が女だこの野郎!!」まさしく売り言葉に買い言葉。隼人隼人が隆行に掴みかかった。「やめろ。」すかさずGが二人の間に割って入る。「さっきの奴らにムカついとるのは全員一緒だ。」Gのその言葉に隼人は手を引っ込めると、隼人と隆行はバツの悪そうな顔をして俯いた。落ち着いた二人を見てGが言葉を続ける。「…それよりココは早く離れるべきだろう。」(…たしかに…)隼人も隆行も、冷静さを失っていたが、たしかにGの言うとおりである。先程の騎馬武者が人数を引き連れ戻って来る確率が非常に高い。三人の今までの経験が物語っていた。「そうだな。悪かった。隆行。」「いや、俺も悪かった。たっつんは俺が背負って行こう。隼人、手を貸してくれ。」隆行が、たっつんの足元に移動し、屈んだ。その時、Gが手を翳しながら「待て!」二人の動きを制止させ、耳を済ますと「…もう遅い」再び馬蹄の音が聞こえてきた。



Posted by James Bond at 23:08│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
「脈なんか、見てただけの俺にはわかんねーよ!!」
    コメント(0)